初夏から秋の終わりまで、長く庭先を華やかにしてくれるマリーゴールド。元気いっぱいの愛らしい姿が夏にぴったりの花です。
マリーゴールド、今年もそろそろ終わりの季節かぁ。処分しなくちゃ。
ちょっと待ってください!その枯れたマリーゴールドを処分する前に種を取りましょう!
マリーゴールドは一年草(ワンシーズン限りで花が咲き種を付けた後は枯れてしまう)です。
枯れてしまったマリーゴールドから種を取っておけば、来年は種や苗を新しく用意しなくても楽しむことができますよ♪
でも、マリーゴールドの種の取り方がわからない!そんなあなたでも大丈夫!マリーゴールドの種の取り方はとっても簡単です。
この記事で正しい種の取り方を覚えて、来年以降も可愛いマリーゴールドを楽しんでくださいね♪
マリーゴールドの種の取り方はとても簡単!
一年草のマリーゴールドを来年も楽しむために、正しい種の取り方を見ていきましょう!
マリーゴールドは初夏から秋の終わりまでの長い間にわたって花を咲かせ、その後気温が下がってくる頃には枯れていきます。
マリーゴールドの花が徐々に減ってくる10月中旬位から、枯れた花がらを摘まずにそのまま残しておくようにします。
2週間ほどたち、花が完全に枯れたら花がらを摘み取ります。
この花がらを手でもみほぐしてあげる様に分解すると、たくさんの種をとることができます。
マリーゴールドの種の取り方、とっても簡単ですね。花が完全に枯れて茶色になってからの収穫が、取り方のコツです。
マリーゴールドの種は細長い形をしています。草むらに足を踏み入れたら、靴や靴下に細長いひっつき虫がたくさんついて困った経験がありませんか?
マリーゴールドの種はそのひっつき虫にそっくり!実はこの細長いひっつき虫、アメリカセンダングサはマリーゴールドと同じキク科の植物。
ちなみにアメリカセンダングサの花は小さく普段は見逃してしまいがちですが、よく見るとマリーゴールドの花によく似ているんですよ。
マリーゴールドの種は、ひとつの花がらから少なくとも20~30もの数を取ることができます。
じゃぁ、ひとつの花がらから収穫すればいいの?そんなにたくさんいらないし。
いえいえ、取れた種を蒔けばすべてが発芽し花を咲かせてくれるわけではありません。
市販されているマリーゴールドの種ですら、その発芽率は70%ほどにとどまります。
なるべくたくさん収穫するのも取り方のポイントです。たくさん収穫した後は、次の流れを参考に種の選別をしてみてくださいね♪
色をみる
まずは取れた種を広げて、色の違いを観察してみましょう。
よく見ると、黒色の部分の色が濃かったり薄かったりすることに気が付くはずです。
同じ花がらからとれた種でも、中身が入っていない種(蒔いても発芽することはない)ものも混ざっています。
絶対にとはいえませんが、ちゃんと中身の入っている種(発芽率が高い種)はこの黒い部分が濃くなっていることが多いです。
たくさん収穫した種をひとつひとつチェックするのは大変な作業です。まずは色選別でざっと濃淡を確認し、黒い部分が薄く見える種は捨ててしまいましょう。
実際に種を触ってみる
色選別をした後は、実際に種を触って確認してみましょう。
確認の仕方は簡単です。種の黒い部分をつまみ、軽く折ろうとしてみてください。
力のいれすぎには注意してくださいね。あくまでも「軽く」です。中身の入っていない種は中身がスカスカなので、軽く力をいれただけて潰れたり曲がったりします。
力をいれすぎるといい種でも折れてしまいますので、力加減には充分注意してください。
マリーゴールドの種の保存の方法は?
マリーゴールドの種の保存には「湿気」「光」「温度」の3つの注意点があります。
きれいに咲き誇るマリーゴールドの花を想像しながら、しっかり対策して保存しましょう!
保存に必要なもの
- 保存する袋 封筒やポチ袋
- 密閉できるビンや缶等(光を通さないもの)
- 乾燥剤
どれも身の回りにあるか、なくても100均やスーパー等で手軽に買えるものばかりです。
乾燥剤は、食べ終わったお菓子の袋に入っていたものでもOKですよ♪
〈湿気対策〉
まずは、保存する前に種を乾燥させます。新聞紙等の上に広げ、1日ほど室内で乾燥させましょう。
マリーゴールドの種は軽いので、屋外や風通しのいい室内だと風に飛ばされてしまう危険性があります。乾燥場所はしっかり選んでくださいね。
1日しっかり乾燥させたあとは、封筒やポチ袋などにいれてセロテープなどで閉じてください。
〈光対策〉
光が当たると種が弱ってしまいますので、光を通さないビンや缶にいれて密閉します。
封筒やポチ袋に入れた種を、乾燥剤と一緒にビンや缶に入れましょう。
〈温度対策〉
保存場所は冷蔵庫や床下収納などの涼しい場所が適しています。
冷蔵庫で保存する際は、野菜室は避けましょう。野菜からでる「エチレンガス」は種を弱らせてしまうからです。
この3つの対策をして種を保存することで、種の力を弱らせることなく次の種まきの時期を迎えることができますよ♪
マリーゴールドの種の植え方は?
実はマリーゴールドの種の植え方もとっても簡単です。
マリーゴールドはキク科の植物で、とても生命が強いからです。
3月から5月が種まきに適した時期です。暖かくよく晴れた日の午前中に、土の上に種を適当にパラパラと蒔くだけでも、一定数は発芽し花を咲かせてくれるようです。
でも、せっかく種から取って、選別もして蒔くのですから、大事に植えてたくさん花を咲かせてほしいですよね♪
発芽率をよくするためには、植え方にもポイントがあります。
育苗ケース等に植えたり、地植えしたりする方法等がありますがどの方法でもポイントは同じ。
植え方のポイントに注意して、たくさんの花を楽しんでくださいね♪
植え方の1番のポイントはずばり「光を遮断してあげること」です。
マリーゴールドの種は「嫌光性種子」といって、発芽の時に光を嫌います。
種を一つずつ寝かせるにまいた後に、種が隠れる程度に土を上からかけてあげましょう。
もしくは、種の白い部分が上になるように持ち、土に挿し込むように植える方法でも発芽率を上げることができますよ♪
そして植える前に、種をひと晩水につけておくのもおすすめです。水につけておくことで種の活動力が目覚め、発芽率が高くなります。
また種の保存期間は一般的に2年程度といわれています。保存状態によっても発芽率は悪くなりますので、なるべく翌年に植える様にしましょう。
これらのポイントを守って植えることで、1週間ほどで発芽してくれますよ。
まとめ
- マリーゴールドの種の取り方を覚えれば次の年も種や苗を買わずにマリーゴールドの花を楽しむことができる
- マリーゴールドの種の取り方のタイミングは花が完全に枯れてからが正解
- 正しい取り方でたくさん収穫することが翌年もマリーゴールドを楽しむためには必要
- たくさん取った種の中から発芽率の高い種を見分けることが大切
- 発芽率の高い種は見て触って見分ける
- マリーゴールドの種は発芽時に光を嫌うので植えた後に土をかけてあげるとよい
マリーゴールドの花言葉の主流とされているのが「嫉妬」「絶望」「悲しみ」。美しく華やかな花姿からは遠い言葉ですが、実はマリーゴールドの花色にその理由があります。
マリーゴールドの花色の主流は黄色系。黄色はイエス・キリストを裏切ったユダの衣の色とされ、花の種類を問わず不吉な花言葉を持つようになったのです。
マリーゴールドの「マリー」もキリストの母、「マリア様」に由来しており、キリスト教にとても関係が深い花でもあります。
しかし色や種類によって「健康」「真心」「逆境を乗り越えて生きる」など素敵な花言葉も持ち合わせているんですよ♪
元気いっぱいに愛らしく咲くマリーゴールド。切り花にしても持ちがいいので、贈り物にもおすすめです。
贈り物にするときは、いい意味の花言葉を必ず添えてプレゼントすると安心です。花壇で存分に楽しんだあとは種を取り、翌年以降もマリーゴールドを楽しんでくださいね♪