女性専用車両は、ほとんどの電車で見かけますが、何時まで実施しているかは、鉄道によって異なります。
東京と大阪の鉄道でも女性専用車両が何時までに設定されているかは全然違います。
実は、東日本では平日の朝のラッシュ時に設定していることが多いのに対し、西日本では終日実施していることもあるんです。
東西の違いを知らない男性が、東京の鉄道の感覚で大阪でも女性専用車両に乗ってしまうと、とても気まずくなってしまいますので、時間帯には注意しましょう。
そこで今回は、女性専用車両は鉄道ごとに何時まで利用できるのか、東京・大阪の違いなどについてご紹介します。
女性専用車両は何時まで?JR東日本と西日本の違い
全国を運行しているJRでは、JR東日本とJR西日本で何時まで女性専用車両が実施されているかが異なります。
JR東日本では平日の通勤や通学ラッシュの時間帯に設定されており、JR西日本では土日を含む毎日終日設定されています。
同じJRでも東西で時間が異なっており、西日本では毎日終日利用できるのはとても嬉しいですね！
特に朝のラッシュの時間帯は、人の量がとても多く、女性にとっては痴漢などのリスクが心配なので、女性専用車両が何時まで利用できるかは要チェックです。
JRでは、女性専用車両に乗車いただける方として、女性以外にも小学6年生以下の男性、おからだの不自由なお客様と介助者も定めています。
上記に該当する方もどの線で何時まで利用できるか確認しておいた方がいいでしょう。
JR東日本
JR東日本では、埼京線、川越線、中央線、青梅線、常盤線、総武線、京浜東北線、根岸線の8つの線で女性専用車両が設けられています。
通勤や通学ラッシュで最も混雑する、7:10～9:30の間に設定されていることが多いですね。
埼京線・川越線の大崎、川越間のみ23時から終電に設定されています。
京浜東北線・根岸線以外の線では、最前部か最後部にあたる1号車か10号車が女性専用車両となっています。
＜埼京線・川越線＞
川越から大崎 平日/新宿発 7:30～9:40
大崎から川越 平日/新宿発 23:00～終電
相鉄・JR直通線 羽沢横浜国大から大崎 平日/大崎着 7:20～9:30
＜中央線・青梅線＞
大月から東京、青梅から東京 平日/新宿発 7:30～9:30
＜常磐線各駅停車＞
取手から綾瀬 平日／綾瀬発 7:10～9:30
＜総武線各駅停車＞
千葉から御茶ノ水 平日／錦糸町発 7:23～9:20
＜京浜東北線・根岸線＞
大宮から東京 平日／東京着 7:30～9:30
大船から品川 平日／品川着 7:30～9:30
JR西日本
JR西日本では、10つの線すべてで土曜・休日を含む毎日の始発から終電までを女性専用車両の利用時間としています。
東日本とは違って平日も休日も実施しており、さらに終日ということで、全然違っていますね。
また、女性専用車両の位置も3～5両目の真ん中あたりの車両が設定されています。
＜大阪環状線・JRゆめ咲線＞
全線 毎日/終日
＜JR東西線＞
尼崎から京橋 全線 毎日/終日
＜学研都市線＞
京橋から木津 毎日/終日
＜JR京都線＞
草津から大阪、大阪から京都 毎日/終日
＜JR神戸線＞
大阪から加古川 毎日/終日
＜JR宝塚線＞
篠山口から尼崎・大阪 毎日/終日
＜阪和線＞
天王寺から和歌山 毎日/終日
＜おおさか東線＞
新大阪から久宝寺 毎日/終日
＜関西本線（大和路線）＞
JR難波からなら、王寺から高田 毎日/終日
女性専用車両は何時までか西武線を調査!小田急線は?
西武線や小田急線など東京のほかの線の女性専用車両についても、何時まで利用できるのか確認しておきましょう。
西武線や小田急線でも、JR東日本と同様に通勤や通学ラッシュの時間帯に設定されているようです。
東京の満員電車はかなりぎゅうぎゅうなので、ラッシュ時に女性専用車両が使える電鉄が多いのは助かりますよね。
ただし、帰宅ラッシュの時間帯は女性専用車両の設定はないので、混雑する時間帯や遅い時間帯は十分に気を付ける必要があります。
通勤や通学で利用する線については、何時まで女性専用車両が使えるのか、それぞれの電鉄のサイトをチェックしてくださいね。
ここでは、東京の主な電鉄である西武線、小田急線、東京メトロについて、女性専用車両が何時まで利用できるか紹介します。
西武線
西武鉄道では、池袋線、新宿線で女性専用車両が設置されています。
JR東日本と同様に平日の朝ラッシュの時間帯に設定されていますね。
＜池袋線＞
飯能から池袋・小竹向原 平日 7:20～9:30
＜新宿線＞
本川越・拝島から西武新宿 平日 7:20～9:30
小田急線
小田急電鉄では、小田急線と千代田線直通で女性専用車両が設置されています。
こちらもJR東日本や西武鉄道と同じく、平日の朝ラッシュの実施となっています。
＜小田急線＞
小田急から新宿、藤沢から新宿、唐木田から新宿 平日 7:30～9:30
＜千代田線直通＞
始発から綾瀬・北綾瀬 平日 7:10～9:30
東京メトロ
東京メトロでは、6つの線に女性専用車両があり、そのうち3つの線では始発から実施されています。
東京に向かう電車は朝特に混雑するため、早い時間帯から利用できるのは嬉しいですよね。
東京メトロでも平日の朝ラッシュ時の設定です。
＜日比谷線＞
全区間（北千住から中目黒） 平日／北千住発 7:30～9:00
＜東西線＞
西船橋から大手町 平日／西船橋発(妙典始発含む) 6:57～9:00
＜千代田線＞
全区間（北綾瀬・綾瀬から代々木上原、代々木上原から綾瀬・北綾瀬）平日／北綾瀬・ 綾瀬・代々木上原発 7:10～9:30
＜有楽町線＞
全区間（和光市・小竹向原から新木場）平日 始発～9:30
＜半蔵門線＞
全区間（押上〈スカイツリー前〉から渋谷、渋谷から押上〈スカイツリー前〉）平日 始発～9:30
＜副都心線＞
和光市・小竹向原から渋谷、渋谷から池袋 平日／和光市・小竹向原発／渋谷発 池袋 始発～9:30
女性専用車両は何時までなのか大阪の電鉄も調査!
東京の電鉄の女性専用車両利用は日の朝ラッシュ時に限定されていますが、大阪メトロや阪急電鉄などの大阪の電鉄では何時まで利用できるのでしょうか。
大阪では、JＲ西日本以外は毎日終日ではありませんでしたが、大阪メトロ、阪急電鉄の一部の線では平日終日実施されていました。
平日でも終日利用できるなんて、時差出勤の際や帰宅ラッシュ時も安心できますね。
大阪の鉄道の女性専用車両が何時まで利用できるか一覧で知りたい方は、大阪府警察サイトの女性専用車両導入路線一覧に載っていますよ。
ここでは、大阪メトロ、阪急電鉄、阪神電鉄、京阪電鉄の4つの鉄道の女性専用車両について、何時まで利用できるのかご紹介していきます。
大阪メトロ
まずは大阪の地下鉄である大阪メトロからです。
大阪メトロは8つの線がありますが、そのうち御堂筋線と谷町線の2つの線に女性専用車両が設置されています。
御堂筋線では、平日の終日利用できますよ。
＜御堂筋線＞
千里中央からなかもず、なかもずから千里中央 平日 終日
＜谷町線＞
大日から八尾南、八尾南から大日 平日 始発～9:00
阪急電鉄
阪急電鉄では、京都本線、神戸本線、宝塚本線の3つの線で女性専用車両が利用できます。
京都本線は特急と通勤特急、神戸本線と宝塚本線では通勤特急のみの設置となるので注意しましょう。
京都本線では平日の終日利用ができます。
＜京都本線（特急・通勤特急）＞
京都河原町から大阪梅田 平日 終日
＜神戸本線（通勤特急）＞
大阪梅田から神戸三宮、神戸三宮から大阪梅田 平日 朝ラッシュ時
＜宝塚本線（通勤特急）＞
川西能勢口から大阪梅田 平日 朝ラッシュ時
阪神電鉄
阪神電鉄では、8時すぎまでと少し短めの設定となっています。
帰宅時は仕方ないかと思いますが、朝のラッシュ時だけでも乗れると気分的に違いますよね♪
＜阪神本線＞
御影から大阪梅田 平日 6：55～8:09
京阪電鉄
京阪電鉄でも女性専用車両が設置されています。
京阪本線で平日朝ラッシュ時のみ利用可能となっています。
＜京阪本線＞
淀屋橋から出町柳、出町柳から淀屋橋 平日 朝ラッシュ時
まとめ
- JR東日本の女性専用車両は平日朝ラッシュのみ、JR西日本では休日含む毎日終日利用できる
- 西武線、小田急線、東京メトロなど東京の鉄道の女性専用車両は、基本的に平日の朝ラッシュ時のみ利用できる
- 大阪では、大阪メトロ、阪急電鉄の一部の路線の女性専用車両は、平日の終日利用できる
東京の女性専用車両は平日の朝ラッシュのみの設定が常識ですが、大阪では平日や休日も終日利用できることがあり、何時まで使えるかは東西の違いがありましたね。
私は東京、大阪に住んだことがありますが、そんな違いがあるなんて知りませんでした。
大阪の方は朝だけでなく、帰宅ラッシュでも女性専用車両が利用できるので、安心できていいですね。
女性の方は車内での痴漢などに巻き込まれないように、何時まで利用できるか把握しておき、積極的に女性専用車両を利用したいところです。
ここで挙げられなかった電車をご利用の方やもっとくわしく知りたい方は、鉄道の公式サイトで女性専用車両が何時まで利用できるか調べてみてくださいね。
